2022年12月17日土曜日

クリスマスの主役 

 年の暮れが近づくと、あちこちでクリスマスツリーを目にします。クリスマスを祝うムードでいっぱいです。チキンを食べたり、ケーキを食べたり、プレゼントを贈りあったり楽しいことでいっぱいです。年に一度、その日一日だけクリスチャンに戻る人も多くいて、教会も一年に一度の大賑わいです。

 私も、クリスマスの時期になるとクリスマスの聖歌を歌いたくてわくわくします。歌わないでは、それこそ年を越せません。特に「もろびとこぞりて」や「荒野の果てに」は愛唱歌で、声を張り上げて朗々と歌うことがなんともうれしいのです。もはやクリスマスは一つの文化です。深く世に浸透しています。

 とはいえこのクリスマス、実は「冬至の祭り」をベースにしている異教の祭りであることをご存じでしょうか。エジプトに起源をもつ五穀豊穣の母子像が、マリヤとイエスに置き換えられたのがカトリックでの聖母子の由来となっているのです。

 また、クリスマスの時期は、ちょうど「冬至」に当たります。これは、太陽の死と復活を意味するものであって、クリスマスは、その日を境に日が伸びてくることを祝う「冬至のお祭り」なのです。国境を越え、広くキリスト教が受け入れられるよう、現地の土着の宗教をリメイクしたのがクリスマスの姿なのです。キリスト教が異なる文化に食い込むほどまで躍進したのは、地球上にあるさまざまな地の母子像とその土着の宗教を、母マリヤと幼子イエスに読みかえ、重ね合わせて併合したことによると私は思います。

 ところで、クリスマスの主役はいったい誰だと思いますか。イエス・キリストというのが周知の事実です。でも、赤ちゃんということで無力さばかりが強調され、救い主という面が取り上げられていません。そこで考えた私の結論は、現代のクリスマスの主役はイエスさまでなくサンタクロースになってしまっているのでは、ということです。プレゼントをくれるのはサンタですし、多くの歌のもとになっているのはサンタです。赤と白の服を着て、メリークリスマスと語り、楽しませてくれるのはサンタなのです。

 それに引き換え、幼子イエスは飼い葉桶で眠っておられるだけです。しかし、覚えてください。父なる神が下さった本当のクリスマスの贈り物は、この神のひとり子であるイエス・キリストご自身であるのです。イエスさまは30歳から公生涯に立たれ、3年半宣教に携われました。最期は十字架で、私たちの罪を担い、私たちをその流された血潮によって贖(あがな)い、死なれました。そして、3日目によみがえられたのです。御子を信じるものは、すべての罪を赦され、永遠のいのちを受けます。

 ですから、このクリスマスの時、どうかイエス・キリストその人に、その生涯に、目を留め、神からの救いをお受けください。

 「きょうダビデの町で、あなたがたのために、救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです」(ルカの福音書211節)

MIKOE NEWSから転載」 2022年12月17日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/

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