2022年3月30日水曜日

キリストのかおり

  そろそろ桜の開花が始まって参りました。とはいえここ旭川では、昨日は牡丹雪が降りました。冬の寒さのなごりがあるものの、それでも春の足音が近づいていることを随所に感じます。

 春といえば乳母の家の玄関先に、沈丁花が植えてありました。辺り一面にいい香りがして、いつもその場を立ち去りがたい思いになりました。歩き始めた頃から、私にとって春といえば沈丁花でありその花のかおりでした。花は目で愛でるだけでなく、かおりを楽しむものだと、梅や水仙を通しても、初春の花は教えてくれました。視覚だけでなく嗅覚にも訴えてくるのです。このかぐわしいかおりは、冬の寒さに耐えて花を咲かせたことへのご褒美でしょうか。

 コリント人への手紙第2に、「私たちは、救われる人々の中でも、滅びる人々の中でも、神の前にかぐわしいキリストのかおりなのです」(2章15節)という一節があります。これは、私たちクリスチャンを用いて神は働き、あらゆる人々にイエスさまを知らせてくださるという事を言っています。それはかおりのようにかぐわしく、人の心に触れるのです。
 私がキリストを信じたのもまた、このかぐわしいキリストのかおりによってのことです。信仰に入ったきっかけは、内側から輝くような光を現わしている人と出会ったことによります。彼女は自分のことをボーンアゲインクリスチャンだといいました。内側に喜びを抱いて輝いており、一目でこの信仰は本物だ、と直観しました。彼女を通してその日、キリストのかおりが私の所にも届いたのです。かぐわしく、また慕わしくて、私は彼女の導きによって祈り、イエスキリストを救い主として信じ救われました。

  また、マーリンキャロザースさんとの出会いも、看過できません。いつも神をほめたたえ喜びにあふれているマーリンさんは、体全体が明るく輝いています。柔和で、穏やかな霊が宿っていて、誰もがマーリンさんが大好きです。マーリンさんもまた私たちを愛して下さって、キリストのもとへ私たちを導いてくださいました。そこにも、かぐわしいキリストのかおりが満ち満ちています。

 私たちが神さまに従う時、聖霊さまが働き、あたかも風が吹くとかおりが拡散するように、私たちの日常生活の中でもキリストのかおりがかぐわしく放たれていきます。主は私たちを用いて、人々にキリストを信じる信仰を与え、救いを与えようとしておられるのです。主は全地に満ちています。キリストのかおりはかぐわしく、すべての人が救いに与ることが出来るのです。

MIKOE NEWSから転載」 2022年3月30日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/

2022年3月23日水曜日

再臨のしるし

  小学生の頃、21世紀を題にした絵の展覧会がありました。印象に残ったのは、宇宙人やUFOを取り上げた作品が多かったことです。その頃、21世紀は夢のまた夢の世界で、憧れと期待でいっぱいでした。科学の発展に期待し、鉄腕アトムと暮らす社会になると信じていました。

 そして、今その21世紀です。人型ロボットこそいまだ完成が待たれますが、ロボットアームのように、人の体の一機能を担うロボットやAI人工頭脳は格段の進歩を遂げました。

 21世紀の特徴は既に見えてきています。その一つはお金です。20世紀の終わり頃から、購入した金額に応じて、約1%のポイントを受けるというサービスが始まりました。少額だからと気にも留めなかったポイント還元ですが、今やあちこちでこのサービスは広がり、お金に代わる電子マネーとして新たな時代の流通を支えています。

 そもそもお金は、物々交換から始まって、金貨やコイン、紙幣と、時代に応じてその形を変え、歴史とともに変遷してきました。時代が変わることは経済が変わるという事でもあるので、この終わりの時代には、時代に合わせて、キャッシュレスへと進み、今後ポイントや数字が、紙幣に代わってその役割を果たしてゆくことになるでしょう。

 黙示録には、「すべての人々にその右の手かその額かに、刻印を受けさせた。また、その刻印、すなわち、あの獣の名、またはその名の数字を持っている者以外には、だれも、買うことも、売ることもできないようにした」(131617節)と書かれています。終わりの時代では、売り買いするにはもはやお金にはよらず、獣の名とその刻印によるように変わると、聖書は予告しているのです。

 そして、21世紀の現代。先ごろから始まったロシアのウクライナに対する戦争を見て、率直な感想として、ロシアとアメリカの弱体化を感じました。かつて世界の警察として動いたアメリカは、今や国内の問題で手一杯のように見えますし、ロシアもまた貧しくて以前のような力を持っていないように思います。では、誰がまたどこから出てくるのかといえばそれこそ、反キリストでありEU なのです。

 聖書は終わりの時代のしるしの一つとしてローマ帝国の復興をうたっています。EUはローマ帝国に地理的に合致しており、政治経済において既に一つですが、更に一つになろうとしています。今回の戦争でEUは、EUの軍を持つ必要性を覚えたとコメントしました。米ロ主導の世界から、ヨーロッパがイニシアチブを握る、新しい世界への移行が今回の戦争の隠れた意味ではないかと思います。今後、世界の中心となるのは復興ローマ帝国であるEUなのです。

 これらの事から分かるのは、これらはしるしであり、主イエスが再臨される時がいよいよ近づいたということです。頭を上げ、近づく再臨に備えましょう。

MIKOE NEWSから転載」 2022年3月23日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/

2022年3月16日水曜日

確かな場所に打ち込まれた

 イザヤ書22章に「わたしは、彼を一つの釘として、確かな場所に打ち込む」(23節)という一文があります。この一文から学ぶところは多いです。

 以前、ある大工さんから聞きました。家を造る時にはあちこちに釘を打ちますが、家を本当に支えているのは、見えないところに打ち込まれた隠れた釘であるといいます。ポイントをついたところにまさに打ち込まれたその釘は、家全体に影響を及ぼしまた家を支えています。

 これは家に限った話ではありません。私たち一人一人もクリスチャンという釘であり、神の手によって確かな場所に打ち込まれ、神の栄光を現す存在として造られています。

 ある有名な証しがあります。ある所に幼馴染の二人がいました。一人は裕福で一人は貧乏でした。やがて、二人は成長し神に献身しました。裕福な兄弟は、神学校に行きました。でも、貧しい兄弟は行くことができませんでした。それで、神学校に進んだ兄弟を祈りによって支えるという形で献身することに決めました。

 年は流れ、神学生は牧師となり、その後名説教者として脚光を浴びました。祈り手として献身した貧しい兄弟は、常に隠れた所で彼の奉仕のために祈りまたとりなし、やがて彼より早く天に帰っていきました。しばらくすると牧師は不思議な事に気づきました。あれほどもてはやされた牧師であったのに、祈り手の兄弟が亡くなってしまってからというもの、奉仕の働きが伸びなくなってきたのです。それは、祈りの力を知った体験でした。牧師である彼の働きを真に支えていたのは、幼馴染の貧しい兄弟の祈りであったのです。彼は、確かな所に打ち込まれた尊い釘でした。

 顧みれば、多くの神の器が自分の働きの同労者として、祈り手を神から頂いておられます。世界で最も大きな教会の主任牧師であったチョー・ヨンギ牧師には、崔子実牧師という祈り手がいました。崔牧師は、確かなところに打ち込まれた釘として、祈り手として教会を支えチョー牧師を支えました。皆さんがご存知の通りです。

 祈り手は、隠れた所で見ておられる神に仕える神のしもべです。この祈り手を、神は確かな場所に打ち込む生ける釘としてくださいます。隠れた所で持たれるこのような働きは一見地味ですが、とても重要です。ですから信仰を用い感謝をもって祈りの手を上げましょう。神さまはあなたを一つの釘として確かな場所に打ち込み、栄光を現してくださいます。

MIKOE NEWSから転載」 2022年3月16日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/ 

2022年3月9日水曜日

告発者

  サタンは、「神の敵」という意味の名前です。他にも「蝿の王」「破壊者」という名も持っています。「告発者」というのもその一つで、それぞれサタンの実質を表しています。サタンは堕天使なのです。彼ルシファーは天のみ使いの筆頭でした。しかし、高ぶって自分がいと高き方のようになろうとした時、その時彼は神の敵となりサタンと呼ばれるようになりました。そして、天に戦いが起こり、サタンは彼に付く3分の1のみ使いとともに地上に投げ落とされました。詳しくは黙示録12章に書かれています。

 サタンが地上に下った時、天では大きな声がこう言いました。「今や、私たちの神の救いと力と国と、また、神のキリストの権威が現われた。私たちの兄弟の告発者、日夜彼らを私たちの神の御前で訴えている者が投げ落とされたからである」(10節)

 ここで注目したいのは、サタンのことを「告発者」と呼んでいることです。サタンは私たちの罪を日夜神の前に告発しています。神が人を愛しておられることを妬み、何とかして救いから私たちを遠ざけようと、暗躍しているのです。

 ある牧師がいました。この牧師は、千を超える人数の教会を牧会しています。成功していると言って良いでしょう。教会の働きは順調でした。ところが、その牧師は折に触れ友人の牧師のことが脳裏に浮かぶのです。実際そのことがあったわけでもないのに、友人の牧師が思いの中で現れ、こういいます。「お前の説教はなってないではないか。俺の方が上だ。お前は所詮その程度の牧師なのだ」等々です。これには本当に苦しみました。

 しかし、遂にある時神は奥さんを用いて彼を解放してくださいました。彼を責め立てているのはサタンであること、キリストの権威を用いてそれらを断ち切ることを、神は奥さんを通して語られました。すると、その時から全く直ったのです。

 イザヤ書54章には、このような一文があります。「あなたを攻めるために作られる武器は、どれも役に立たなくなる。また、さばきの時、あなたを責めるどんな舌でも、あなたはそれを罪に定める。これが、主のしもべたちの受け継ぐ分、わたしから受ける彼らの義である」(17節)というものです。

 これからの歩みの中でも、サタンが私たちを告発することは無くならないでしょう。けれども神は私たちのために、それとは別な形でサタンの告発に対する解決を用意しておられます。私たちは神にあって告発者サタンさえ裁く者なのです。あなたを責めるどんな舌でもあなたはそれを罪に定める、と神は語られました。それゆえ頭を上げて、御神を仰ぎましょう。告発者に打ち勝つ神の義に生きる者となりましょう。

MIKOE NEWSから転載」 2022年3月9日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/