2022年10月20日木曜日

神の戦い

 サタンという存在は空想上のものではなく、現実にいるものであって、私たちが生きている間、私たちは何かとサタンからの攻撃を受けます。サタンは神に愛されている「人」という存在をひどく憎んでいます。サタンは自分がやがて燃える火の池に投げ込まれることを知っているので、1人でも多くの人間を救いにあずからせまいと暗躍しています。そして、ここに、霊の戦いというものが起こります。時々ニュースで取り上げられる大事故などは、サタンの介在を思わされるものが多いです。

 憎しみや殺意を抱きながらも、それを隠して近寄ってくるサタンに、多くの人が惑わされています。サタンがどういうものかといえば、その名の通り、まず、破壊者です。へブル語でアバトン、ギリシャ語でアポリュオンといいます。また、ベルゼブル(蝿の王)とも呼ばれ、無価値とも愚かなものとも呼ばれています。また、光の御使いにも化けると言われていますし、サタンは大ウソつきであるのです。

 人がエデンの園に置かれた時、神は人に「あなたはどの木からでも思いのままに食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるとき、あなたは必ず死ぬ」(創世記21617節)と言いました。サタンである蛇は、直接それを聞かなかったエバを狙って噓を言います。「神はほんとうにそう言われたのですか?」するとエバは早くも惑わされて、「死ぬ」ということばを「死ぬといけないからだ」というふうに聞いてしまいました。「死ぬ」と「死ぬといけないからだ」では大違いです。

 そこで、狡猾な古い蛇であるサタンは、ダメ押しの一言「決して死にません」と偽りを語ると、エバはいかにも美味しそうなその実を取って食べました。夫・アダムにも与えたので、2人は食べ、原罪が生じ、神のことば通りに死が生じました。そして、このままで永遠に生きることがないようにと、エデンの園から追放されたのです。

 サタンを直訳すると「神の敵」という意味になります。サタンは、もともとは天の御使いの頭(かしら)でした。ルシファーと呼ばれた、芸術や音楽に秀でた天使でした。堕落する前までは落ち度なく天で神に仕えていました。しかし、ある時ルシファーは自分が神になろうとしたのです。そこに罪が生じ、直ちに天から追放されました。そして、彼に従う天上の天使たち、およそ3分の1とともに地に下ったのだと言われています。彼らは堕天使であり、地において悪霊として働いています。

 確かに、神とサタンの対決ということは絶え間なく起こっています。しかし、その戦いはとっくに決着がついています。なぜなら神は全能者であり、サタンは被造物だからです。神さまはサタンをも造られたお方です。到底互角の戦いにはなりません。サタンが働けるのも、神の許しの範囲内であってのことだからです。神に比べればサタンは、はりぼて同様です。彼らができるのは、せいぜい惑わしです。

 ですから忍耐をもって事に当たりましょう。サタンは告発者です。私たちの罪を昼も世も休みなく、神に訴えています。しかし神は、私たちを赦し、建て上げてくださるためにイエスさまをくださったのです。御子をさえくださった神が、この戦いを助けてくださらないことがあるでしょうか。これは神の戦いです。主イエスの十字架を見上げ、信仰を固くして行きましょう。

MIKOE NEWSから転載」 2022年10月20日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/

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