2021年8月18日水曜日

 近づく再臨

 聖書は、霊的な書物です。私は、聖書は原典において誤りなき神のことばと信じる者です。聖書には他の書物にはない特徴があります。それは、創世記11節の「初めに、神が天と地を創造した」というところを起点として、黙示録に書かれている新天新地に至る世の終わりという未来までを、預言を含め完成した形で書きあらわしている点にあります。未来に関する記述の中には既に成就したものもありますが、これから成就するものもたくさん残っています。特に世の終わりに関する言葉は、いよいよこれから実現してゆく時代になるでしょう。

 マタイの福音書24章は、小黙示録と呼ばれ、終わりの時代に起こることについて言及されています。ある時弟子たちはイエスさまに「お話しください。あなたの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があるのでしょう」と問いました。イエスさまは、人に惑わされないように気をつけなさいと言い、これから偽キリストが大ぜい現れ、多くの人を惑わすこと。また戦争のことや戦争のうわさを聞くがあわてないこと。これらは必ず起こることであるが、終わりが来たのではないこと。民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震がおこる、と予告し、そしてそのようなことはみな、産みの苦しみの「初め」であるのだと、おっしゃいました。(28節参照)

 注意しておかなければならないのは、私たちはさまざまな困難を通りますが、それが産みの苦しみの「初め」であると語られていることです。終わりの日は、すぐには来ません。同14節によると、終わりの日が来るのは、御国の福音が全世界に述べ伝えられて、すべての国民に証しされてからだと定められているのです。

 ペテロの手紙第二3章でも、「主の日は、盗人のようにやって来ます。(中略)その日が来れば、そのために天の万象は焼け溶けてしまいます」(12節)という記述が見られます。しかしそればかりでなく、13節には「私たちは、神の約束に従って、正義の住む新しい天と新しい地を待ち望んでいます」と語られています。すべてが崩れ落ちた後には、新天新地の到来が約束されています。これをもって、神とともにある、永遠という時代が再び始まるのです。

 さて、私たちは今、新型コロナウイルスによる病の拡大の中に置かれています。これは人類と未知のウイルスとの戦いです。特筆すべきは、このことによって世界に国境がなくなって来たことです。コロナウイルスは今や地球規模で動き、国境を越えて広がりました。それで私たちもコロナウイルスに立ち向かうに当たって、国境や民族の垣根を越えて地球規模で動いてゆくようになりました。このような社会変化は今までになかったことです。地球(世界)は分断されていましたが、今や1つになろうとしているのです。

 それらのことは、すべてイエスさまが来られる前のしるしです。産みの苦しみの初めです。イエスさまは、ご自身を待ち望んでいる者たちのために間もなく再び世に来られます。イエスを信じ、頭を上げ、主の再臨を迎えましょう。

 「MIKOE NEWSから転載」 2021年8月18日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/

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