2021年6月8日火曜日

感謝の勧め

 聖書には数多くの勧めがあります。その中でも、テサロニケ人への手紙第一518節の「すべての事について、感謝しなさい」という勧めは、実行すれば人生を一変させるほどの強力な力があります。私たちはそれをマーリン・キャロザース師から学びました。マーリン師は、絶えず神をたたえている器で、プレイザロード!ハレルヤ!サンキュージーザス!などの言葉が口癖のようにあふれ出てきます。このマーリン師の肝入りで私たちは「すべての事を感謝する」ことの学びを始めました。

 マーリン師は特に、感謝することができないような時こそ、感謝するのだと、その奥義を教えてくださいました。良いことで感謝するのは当然でしょう。でも、悪いことを感謝するのはそうそうできるものではありません。しかし、あえてそれを感謝するなら、そこに信仰がはたらき、奇跡の手が動きます。禍さえも益となり、生ける神の現実とその勝利を目にするようになります。

 二十数年前、牧師である夫がある方に呼ばれてお住まいに伺いました。マンションの管理人をしておられるご夫婦です。この方は、事業に失敗して多くの借金を抱え自己破産しておられました。問題は法律上既に解決済みなのですが、諦めずにお金を取ろうと何度もやってくる取り立て屋がいました。弁護士からは絶対にお金を渡してはいけません、と言われており板挟みになって苦しんでおられました。

 そこで、牧師が呼ばれたのです。一通り話を聞いた後、牧師はマーリン師の教えを分かち合いました。そしてともかくこの問題を感謝するよう提案し、皆で賛美をささげ、11つを感謝し、お宅を後にしました。

 奇跡は忽ち起こりました。牧師が帰った後、案の定、例の取り立て屋が来たそうです。しかし様子が違うのです。あなたがたからはお金は取れないな。もう諦めた。二度と来ないよ。そういって何もせず帰って行ったのです。大逆転が起こりました。取り立て屋は二度と来ることがありませんでした。

 私は、この件は感謝をささげたことが逆転の鍵となったと思っています。感謝はまず目を問題から神へと向けさせます。次いで祈りの言葉は信仰に進ませます。感謝が奇跡を起こすのは、感謝によって私たちが信仰の立ちどころに立つからです。感謝するということは、実は信仰を用いるということなのです。奇跡が起きるのもまたそういう理由です。

 ピリピ人への手紙4章に「何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝をもってささげる祈りと願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。そうすれば、人のすべての考えにまさる神の平安が、あなたがたの心と思いをキリスト・イエスにあって守ってくれます」という一文があります。神さまは全てをご存知です。ですからどのような状況にあっても感謝をもって祈りまた願い、神の守りの内に憩いましょう。

 「MIKOE NEWSから転載」 2021年6月8日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/ 

0 件のコメント:

コメントを投稿