2025年1月15日水曜日

 伝言ゲーム

 伝言ゲームとはグループ内で人から人へ言葉(メッセージ)を順に伝え、正確に伝わらない様子を楽しむ遊びです。初めの言葉と終わりの言葉は、最後には大きく違ってしまうので笑いが絶えません。

 ことばは、神の創造の中でも特別な役割を果たしています。しかし言葉は、ともすれば違う言葉にすり替わりやすい、ぶれやすいという特徴もあります。そして、往々にしてそこがサタンの狙い目なのです。創世記で、神はアダムに「あなたは、園のどの木からでも思いのまま食べてよい。しかし、善悪の知識の木からは取って食べてはならない。それを取って食べるとき、あなたは必ず死ぬ」と語られました。(2章)

 アダムは、それを大切なこととして女(妻エバ)に口頭で伝えたことでしょう。しかし、そこに蛇がやって来ました。狡猾(こうかつ)な蛇はアダムを避け、まず女に言います。「あなたがたは、園のどんな木からも食べてはならない、と神は、ほんとうに言われたのですか」(3章)

 早くも言葉が変わっています。神は、「食べてよい」と言いましたが、蛇は「食べてはならない」と、逆を言いました。さらに神が語られたことに疑問を持たせ、「ほんとうに言われたのですか」と問うています。

 女は蛇に言いました。「私たちは、園にある木の実を食べてよいのです。しかし、園の中央にある木の実について、神は、『あなたがたは、それを食べてはならない。それに触れてもいけない。あなたがたが死ぬといけないからだ』と仰せになりました。」

 ここでも、早くも「木」が「木の実」になり、「善悪の知識の木」からは取って食べてはならない、と神が語ったにもかかわらず、「園の中央にある木の実」と言い間違え、食べてはならない、触れてもいけない、と神のことばに付け加え、さらに「死ぬ」と告げられたにもかかわらず、それを「死ぬといけないからだ」と都合良く言い換えています。

 その結果は、皆さんご存じの通り、ふたりして禁断の実を食べ、アダムとエバはエデンの園を追われ、人類に死が入りました。

 神のことばは、その通り成就するのです。一言一句、必ず語られた通り成就します。そして、サタンは、神のことばを人から奪い、惑わすことをしています。神のことばはいのち、また創造ですが、サタンがもたらすものは「死」なのです。神のことばを奪われないようしっかりと握り、正確にことばの内に留まりましょう。そうすれば、神のことばの成就と具体的な解決を見るのです。

 初めに聞いたことばを最後まで持ち続けましょう。確かに神のことばに留まり続けるのには戦いがあります。しかし、神を恐れること、受けたことばを正確に捉え、神のことばに留まること、常にここに立ち戻りましょう。蛇はうそつきです。語る言葉はすべて偽りです。しかし、古い蛇は私たちの罪と私たちの心を捉える言葉をよく知っています。ですから巧みな言葉をもってだますのです。

 それゆえ罪から離れ、へりくだって神さまに助けていただきましょう。決して自分でできるなどと思わず、神に頼りましょう。

MIKOE NEWSから転載」 2025年1月15日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/

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