2024年9月4日水曜日

覚醒の時

 かれこれ30年近く前の事になります。3番目の子どもを死産したということをきっかけに、私はうつ病を発症しました。そして、そこから精神の病との長い付き合いが始まりました。

 精神に作用する薬は、太りやすいといいます。私も例外ではなく、最も太っていた時は、体重が80キロを越えていました。服薬を守り、安静にするという医者の指示に従い、それらを守ってきましたが、体重増加や眠気が出たりして動きが鈍く、生けるしかばねのような状態でした。

 散々ダイエットを試みても成功しませんでした。一切食事を取らないという手段に出て、一時体重が50数キロになりました。しかし、激しいリバウンドが来て、さらに体重は増加。一向に瘦せる気配はなく、もう諦めていました。

 そんな中、ある日不思議な体験をしたのです。募る憂いを祈りつつ、どうか虹を見せてくださいと求めました。すると、すぐに雨がパラパラ降って来て、あれよという間に目の前に虹が出現したのです。驚いて「これがあなたから来たものであるなら、もう一度虹を見せてください」、と祈りました。すると、別な方向から虹が現れました。「もう一度試させてください」、と祈ると今度はアーチの虹がかかりました。そして、4度目の虹が出ると、その時、ご臨在のうちに「あなたが目覚める時が来ました」という主のことばを受けたのです。すると再び、消えた虹がよみがえり、5番目の虹となりました。その日、1、2時間の内で合計5度の虹を私は見ました。

 この体験の後から、不思議なことにどんどん私の体重が減っていきました。かつての自分を取り戻すかのように私は変わっていきました。何をやっても痩せなかった私が、何の苦も無くマイナス20キロ以上も減量したのです。また、私はこの30年間を、精神の病で棒に振ってしまったのではないかという悔いを抱いていました。けれども、今はもう苦しむ必要はないこと、それらすべてが過ぎ去ったことを知ったのです。

 まだ患難のただ中にいる時、主は私にエレミヤ書31章4節の一文を約束してくださいました。「おとめイスラエルよ。わたしは再びあなたを建て直し、あなたは建て直される。再びあなたはタンバリンで身を飾り、喜び笑う者たちの踊りの輪に出て行こう」。というものです。「あなたは建て直される」、という神の主権に満ちたことばは、強く心に響き、必ず神がそうしてくださると信じることができました。

 私にはできなくても、神はどんなことでもおできになります。そのことを今、私は自分の身をもって体験しています。訓練の時は終わりました。いよいよ新しいことが、約束の成就が私たちに用意されています。私たちに覚醒の時がやって来たのです。召しに立つこと前進すること、これらのことをしっかりと務めてまいりましょう。

MIKOE NEWSから転載」 2024年9月4日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/ 

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