2016年8月1日月曜日

出エジプト
 映画「十戒」の一大スペクタクルといえば、何といっても紅海が左右に分かれ両側に滝のようにそそり立つシーンでしょう。民は海底の道を通っていきました。
 ここに至るまでのいきさつをご存じでしょうか。神はモーセを立て、エジプトの奴隷であったイスラエルを出エジプトさせます。主は民とともにおり、昼は雲の柱が夜は火の柱が、民の歩む道を示しました。
 民は荒野を行きました。それから、海辺へと導かれて宿営したところ、イスラエルを去らせた王パロは後悔してかたくなに追い掛けてきました。そして追い迫ったのです。絶体絶命でした。
 先には海、後ろにはエジプト軍という危機にあって、モーセが叫ぶと神は前進せよと語られました。モーセが手を海の上に差し伸ばすと、主は一晩中強い東風で海を退かせ、海は二つに割れました。イスラエルは海の真中の道を行きました。イスラエルが渡り終えると海は元のようになり、後に続いたエジプト軍は海にのまれて死に絶えてしまいました。神は栄光を現されました。
 この一連の出来事から学ぶところは多いです。主に従ったにもかかわらず、かえって悪くなることがあります。多くの人々はそこでつぶやきます。中には従うことをやめてしまう人もいます。けれども、この患難は後に大きな奇跡が現れるためのものであり、その解決に至るまで神は計画をお持ちなのです。
 神は奇跡を行われました。脱出の道がない海辺にあえて民を集結させ「前進」と語られました。そして、その結果は、紅海が割れて道を備えるという奇跡であったのです。
 もう駄目だという時から奇跡は始まります。主に信頼しましょう。
 
(イスラエル北野)

み声新聞2016年7月31日号(第895号)より転載—

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