2021年4月20日火曜日

信頼に応えられる神

 バビロンにネブカデネザルという王様がいました。その王朝はとても栄えていました。それで、ネブカデネザルは、自分のために大きな金の像を造らせて、これを拝むように言います。ひれ伏して拝まない者はだれでも、ただちに火の燃える炉の中に投げ込まれる、と罰則規定さえ盛り込まれていました。

 しかし、バビロン捕囚によって、この国に連れてこられたユダヤ人である、シャデラク、メシャク、アベデ・ネゴの3名は、金の像を拝まず、主への忠誠を堅く守っていました。彼らを憎むカルデヤ人は、王にこのことを訴え、怒った王は3名を呼び出し、「私が造った像を拝むなら良いが、もし拝まないなら、ただちに火の燃える炉の中に投げ込まれる。どの神が、私の手からあなたがたを救い出せよう」と言いました。

 最後の言葉、これは失言です。もういけません。ネブカデネザルは、正面から主にぶつかってしまいました。生ける神は、その高ぶった言葉を聞いておられました。どの神が、と彼は言いましたが、イスラエルの神をもろもろの世の神々と同列に置いたことによって、既にネブカデネザルは敗退しています。イスラエルの神は、王の王、主の主であって、他の神々と同列に扱われてはならないのです。それゆえ神はこのことを用いて、ご自身の栄光を現されます。

 前述の3名は、ネブカデネザルに答えて言いました。

 「もし、そうなれば、私たちの仕える神は、火の燃える炉から私たちを救い出すことができます。王よ。神は私たちをあなたの手から救い出します。しかし、もしそうでなくても、王よ、ご承知ください。私たちはあなたの神々に仕えず、あなたが立てた金の像を拝むこともしません」(ダニエル書31718節)

 このひと言は王の逆鱗(げきりん)に触れました。王は怒りに満ち顔つきが変わって、炉を7倍熱くせよと命じ、3名を着の身着のまま縛って、炉に投げ込みました。

 しかし、次の瞬間、ネブカデネザルは驚くような光景を見たのです。3名投げ込んだはずが、そこには、縄を解かれ歩いている4名の者が見え、4番目の者は「神々の子」のようであり、しかも彼らは何の害も受けていませんでした。

 これに驚いたネブカデネザルは、炉の口に近づき彼らに出てくるようにいいました。4番目の者は、受肉される前のイエスさまだといわれています。神はご自身のしもべたちの信頼に応えてくださったのです。王は命さえ惜しまなかった彼らの信仰と、その彼らの信頼を裏切らなかった神をたたえました。このように救い出すことのできる神はほかにいない、とさえ言わしめたのです。

 主に信頼するその信仰は、決して裏切られることがありません。このお方は、あなたがご自身の元に立ち返り、ご自身を力とされることを願い、また待っておられます。 

 「MIKOE NEWSから転載」 2021年4月20日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/

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