2019年9月18日水曜日

国 籍


 某自動車会社前会長のG氏は、ブラジル、レバノン、フランスと3つの国籍を持っています。国籍は主に血統主義と出生地主義と2つに分かれているため合法的に複数の国籍を持つことができます。日本では当たり前のように与えられている国籍ですが、国際社会の厳しさを知る者は、幾つかの国籍を持ち、安定した基盤を得ようと労苦しており、これは珍しい事ではありません。
 国籍とは「所属」です。私たちの所属を証明するもので、重要なものです。日本国籍を持つ者には日本のパスポートが与えられます。今の日本のパスポートでは、北朝鮮を除くあらゆる国々に行くことができます。
 また、世界には「難民」と呼ばれる方々がいます。紛争や人権侵害などから自分の命を守るためにやむを得ず母国を追われ逃げざるを得なかった人たちで、アイデンティティーを保証する祖国を失った彼らは、パスポートもなく所属も国籍もありません。国籍に関しては、聖書ではピリピ人への手紙3章20節に「けれども、私たちの国籍は天にあります」と書かれています。
 ある青年が、長年国籍のことで悩んでいました。A国か日本かという葛藤があったと聞いています。彼がその悩みから吹っ切れたのは、先ほどの聖書の言葉によりました。A国人でも日本人でもなく、自分はクリスチャン、すなわち天国人であると彼は知ったのです。自分の国籍は天国だと知った時、長年彼を縛ってきたものが解かれていきました。
 誰でも、福音を聞いて、イエスさまを救い主として信じるなら、神の子とされます。そして、天の国籍を持つ者として、新しく生まれます。それ故、地上の歩みが終わる時には、無条件で天へ迎え入れられます。
 あなたもイエスさまを信じて、天の国籍を受けましょう。(イスラエル北野)

み声新聞2019年9月22日号(第1060号)より転載—

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