2015年5月16日土曜日

罪人を招くために
 ヨハネの福音書8章のお話です。律法学者やパリサイ人たちが、姦淫の現場で捕らえられた女をイエスのところへ連れてきました。彼らはイエスさまを試してこう言い
ました。「モーセは律法の中で、こういう女を石打ちにするように命じています。ところで、あなたは何と言われますか」(5節)
 しかし、イエスさまは取り合う様子もなく、指で地面に何か書いていました。それは十戒だとも、告発者の罪状であるとも言われていますが、彼らが問い続けてやまな
いので、イエスさまは身を起こし、一言語りました。「あなたがたのうちで罪のない者が、最初に彼女に石を投げなさい」(7節)
 これを聞くと、年長者から始めて、一人一人出て行き、ついにイエスさま一人が残されました。イエスさまは、「婦人よ。あの人たちは今どこにいますか。あなたを罪
に定める者はなかったのですか」と問うと女は「だれもいません」と語りました。「わたしもあなたを罪に定めない」「今からは決して罪を犯してはなりません」。そう
イエスさまは語られました(9~11節参照)。
 マタイの福音書の9章で、イエスさまは「『わたしはあわれみは好むが、いけにえは好まない』とはどういう意味か、行って学んで来なさい。わたしは正しい人を招く
ためでなく、罪人を招くために来たのです」(13節)と語られました。
 律法学者やパリサイ人は、上から目線で人を裁きます。しかしイエスさまは、世に見捨てられた人たち、弱い者たちに歩み寄ってくださり、全ての罪を憐れみをもって
赦してくださいます。イエスさまは罪を赦し、永遠のいのちを与えるためにこの世に来られました。あなたもまたイエスさまを信じましょう。 (イスラエル北野)

み声新聞2015年5月17日号(第832号)より転載—

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