2022年3月9日水曜日

告発者

  サタンは、「神の敵」という意味の名前です。他にも「蝿の王」「破壊者」という名も持っています。「告発者」というのもその一つで、それぞれサタンの実質を表しています。サタンは堕天使なのです。彼ルシファーは天のみ使いの筆頭でした。しかし、高ぶって自分がいと高き方のようになろうとした時、その時彼は神の敵となりサタンと呼ばれるようになりました。そして、天に戦いが起こり、サタンは彼に付く3分の1のみ使いとともに地上に投げ落とされました。詳しくは黙示録12章に書かれています。

 サタンが地上に下った時、天では大きな声がこう言いました。「今や、私たちの神の救いと力と国と、また、神のキリストの権威が現われた。私たちの兄弟の告発者、日夜彼らを私たちの神の御前で訴えている者が投げ落とされたからである」(10節)

 ここで注目したいのは、サタンのことを「告発者」と呼んでいることです。サタンは私たちの罪を日夜神の前に告発しています。神が人を愛しておられることを妬み、何とかして救いから私たちを遠ざけようと、暗躍しているのです。

 ある牧師がいました。この牧師は、千を超える人数の教会を牧会しています。成功していると言って良いでしょう。教会の働きは順調でした。ところが、その牧師は折に触れ友人の牧師のことが脳裏に浮かぶのです。実際そのことがあったわけでもないのに、友人の牧師が思いの中で現れ、こういいます。「お前の説教はなってないではないか。俺の方が上だ。お前は所詮その程度の牧師なのだ」等々です。これには本当に苦しみました。

 しかし、遂にある時神は奥さんを用いて彼を解放してくださいました。彼を責め立てているのはサタンであること、キリストの権威を用いてそれらを断ち切ることを、神は奥さんを通して語られました。すると、その時から全く直ったのです。

 イザヤ書54章には、このような一文があります。「あなたを攻めるために作られる武器は、どれも役に立たなくなる。また、さばきの時、あなたを責めるどんな舌でも、あなたはそれを罪に定める。これが、主のしもべたちの受け継ぐ分、わたしから受ける彼らの義である」(17節)というものです。

 これからの歩みの中でも、サタンが私たちを告発することは無くならないでしょう。けれども神は私たちのために、それとは別な形でサタンの告発に対する解決を用意しておられます。私たちは神にあって告発者サタンさえ裁く者なのです。あなたを責めるどんな舌でもあなたはそれを罪に定める、と神は語られました。それゆえ頭を上げて、御神を仰ぎましょう。告発者に打ち勝つ神の義に生きる者となりましょう。

MIKOE NEWSから転載」 2022年3月9日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/

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