2020年5月15日金曜日

「アンビシャス」

 札幌ドームを見下ろす羊ヶ丘展望台に、クラーク博士の銅像があります。
 クラーク博士は、札幌農学校の初代教頭で、農業などを教えながら、キリストのことを熱心に伝えました。
 銅像の台座のところには博士が語ったという「ボーイズ・ビー・アンビシャス」というあまりにも有名な言葉が刻まれています。
 「少年よ。大志を抱け」という意味で、一説によれば「イン・クライスト」つまり「キリストにあって」大志を抱けと語ったと言われています。
真理を突いた一言で、多くの若者がこれを聞いて奮い立ちました。
今、まさに人生航路の外海に出て行こうとする少年たちには、洋々たる前途があります。
可能性は無限です。
その人生を神のために用いてほしい、と博士は胸に秘めて接していたかも知れません。
大志を、大きな幻を、抱くよう勧めました。キリストにあって。
箴言29篇18節に「幻がなければ、民はほしいままにふるまう」という一文があります。
目指すべき幻を持たない者は、幻の達成のために節制をしたり、忍耐したり、努力したりすることをいとうのです。
肉のほしいままに生きるその人生の終わりは、何の実も結ばない木のようです。
それを考えると、人に本当に必要なのは、大志であり幻であると思います。
抱いた幻が実現するまで、幻は私たちを育て上げます。
私たちは幻の実現に至るまで信仰を働かせ、また忍耐し熱心に待ちます。
やがて時が満ちると、私たちは信仰の結果を見、豊かな実を刈り取るようになります。
ですから、大志を抱くことがいかに重要かを、あらためて知っていただきたいのです。
さて大志を、幻を、掲げるにあたって、私たちはより高いものを目指しましょう。
  高校野球において、甲子園に「出場」することを幻にして戦ってきた野球チームと、甲子園で「優勝」することを幻にしていた野球チームとでは、おのずから訓練に違いがあります。
そして通常、より高く幻を掲げたチームが勝つようです。
  ここで注意していただきたいのは、クラーク博士が語ったとされる「イン・クライスト」、すなわち「キリストにあって」という言葉です。
  幻はがむしゃらに立てた自分の計画ではなく、神さまが与えてくださるものであり、キリストによって実現するものです。
  神さまは私たち一人一人に計画を持っておられます。
 あなたが進んで受け取るなら、その計画こそがあなたの「幻」です。
 私たちが神さまの計画を知り、その計画を行うのなら、神さまの大きな栄光が現されます。
 こういう訳で、クラーク博士が語ったように、私たちはキリストにあって大志を抱き、幻を高く掲げましょう。
 時が来ると、抱いた大志や幻は、その信じたところによって必ず実を結びます。

 それ故、少年よ。信仰の帆を大きく張り伸ばし、人生の大海原にこぎ出して行きましょう。
(イスラエル北野)

MIKOE NEWSから転載」 2020年5月15日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/

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