2017年8月19日土曜日

天国を見た人
 1986年、私の父はゴルフの最中に吐血し、食道静脈瘤(りゅう)破裂で死線をさまよいました。父の家系は皆、肝臓の病気で、40代で亡くなっています。ですから父も私たちも覚悟がありました。
 容体が落ち着くと、私と妹は韓国に断食祈祷(きとう)に向かいました。3日間の断食を終え、父の病はいやされたという確信とともに、聖書のことばを頂きました。「この病気は死で終わるだけのものではなく、神の栄光のためのものです。神の子がそれによって栄光を受けるためです」(ヨハネの福音書11章4節)ということばです。
 このことばの語る深い意味は分かりませんでしたが、帰国したのは父の大手術の2日前でした。私たちは、神がいやしてくださったのだから手術はやめてほしいと父にいちずに願ったので、父も相当悩んだようです。最後に「今は静かに手術を受けさせてくれ」と言いました。ならば、主イエス・キリストを救い主として信じてほしい、と言ったところ、父は同意し、イエスさまを信じて手術室に入って行きました。
 そこからが奇跡でした。後日、父が語ってくれたのですが、手術の最中、父は肉体を離れて、雲に乗って天国に行ったそうです。イエスさまが天国を案内してくれたと言い、それは見事なものだったぞと教えてくれました。また、カチカチの肝硬変であるはずの肝臓に医師が触れたところ、柔らかであり、これなら大丈夫だとの太鼓判を頂きました。私たちが信じた通り、主は肝臓をいやしてくださっていたのです。
 7年後、父は天に帰りました。手術をしても2、3年、といわれていた命に、神さまは7年もの月日を増し加えてくださいました。
 父は永遠のいのちに導かれ、今は天にいます。神さまのおことば通り、この病は今なお神の栄光を現し続けています。 (イスラエル北野)

み声新聞2017年8月20日号(第950号)より転載—



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