2017年2月22日水曜日

御声に聞き従う

 1989年8月、フィリピン・ダバオで、刑務所の囚人たちが待遇改善のため人質を取った結果、銃撃戦となる事件が起こりました。日本人が刑務所に来ると聞き拉致を周到に用意した計画でしたが、日本人は来ず代わりにオーストラリア人宣教師であるジャッキー(ジャクリーン)・ハミルと現地の教会のメンバーが赴きました。ジャッキーと教会のメンバー合わせて5人が殉教し、事件は世界的なニュースとなりました。
 このチームは不思議な事が重なりました。旅行社が飛行機のチケットを間違え、またすぐに変更できるだろうと思われたのに、どうしても席が取れないのです。宣教はみこころなのになぜ?と思いました。
 何日間かの祈りの後、ついにチームリーダーはこのままで行く、これが導きだ、と判断されました。旅行社が間違えたスケジュールのままで行くことが導きだと、神の御声を聞いたのです。
 この後、チケットが変更できるという連絡が入りました。しかし、お断りして最初の予定のままで行きました。それによって奉仕の予定は変更となり、結果的に刑務所の奉仕には行けませんでした。これは、日本チームへの守りの手でした。詳しくは、パウロ秋元著『ダバオ刑務所事件の真相』(み声新聞社)をお読みください。
 本当によく神の御声を聞けたと思います。もし聞き間違えたなら、私たちの命に危険があったでしょう。結婚したばかりの私は9カ月で夫を亡くすところでした。私たちはすれすれのところで守られました。確かにこのような聞き従いは、一朝一夕にできるものではありません。しかし、神さまは私たちの耳を成長させてくださいます。御声に聞き従うことは確かな道です。共に学びましょう。 (イスラエル北野)

み声新聞2017年2月19日号(第924号)より転載—

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