2017年2月7日火曜日

300名
300名。これが意味するところをご存じでしょうか。
 士師記に、ギデオンという神の器が登場します(7章参照)。当時、イスラエル人は主の目の前に悪を行っており、それ故、主は7年間彼らをミデアン人の手に渡しました。
 しかし、神さまはイスラエル人を愛しておられ、ギデオンの手でイスラエルを救おうとされました。
 ミデアン人の兵士の数は13万5000人でした。対するイスラエルは3万2
000人です。勝ち目のない戦いになるのは目に見えています。ところが神さまは、これでもまだ民が多すぎると言われたのです。「イスラエルが『自分の手で自分を救った』と言って私に向かって誇るといけないから」というのがその理由でした。
 それで、神さまが、恐れおののく者は皆、家に帰りなさい、と告げたところ、1万人が残りました。しかし、それでもなお神さまは多すぎるとおっしゃいます。神さまはギデオンを通して彼らを水の所に連れて行きました。そこで、舌で水をなめたり、膝をついて飲む者をより分け、口に手を当てて飲んだ者300名だけを引き留め、戦士としました。
 ミデアン人との戦いは、この300名で行われました。300名は、角笛を鳴らし、つぼを打ち砕き、たいまつを握り、「主の剣、ギデオンの剣だ」と声を上げました。神さまはミデアン人を同士打ちにされ、イスラエルは勝利しました。300名が13万5000人に打ち勝ったのです。
 問題を前に、あなたの持っているものもさながらこの300名かも知れません。とても足りない、と思うでしょう。しかし、主が働かれると、そこに奇跡が起こります。神さまへの信頼を堅くしましょう。 (イスラエル北野)
み声新聞2017年2月5日号(第922号)より転載—

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