2016年12月11日日曜日

富について
 私の伯母は印刷会社を経営しています。山の中腹に家を建て、手入れの行き届いた庭を造り、茶の湯の備えがあります。高価な人形作りを趣味とし、また切り子細工を集めました。なかなかの手腕の持ち主で、裕福です。
 しかし、聖書には何と書かれているでしょうか。「世をも、世にあるものをも、愛してはなりません。(中略)すべて世にあるもの、すなわち、肉の欲、目の欲、暮らし向きの自慢などは、御父から出たものでなく、この世から出たものだからです。世と世の欲は滅び去ります。しかし、神のみこころを行う者は、いつまでもながらえます」(ヨハネの手紙第一2章1517節)とあります。
 また箴言に美しい祈りが掲載されています。「二つのことをあなたにお願いします。私が死なないうちに、それをかなえてください。(中略)貧しさも富も私に与えず、ただ、私に定められた分の食物で私を養ってください。私が食べ飽きて、あなたを否み、『主とはだれだ』と言わないために。また、私が貧しくて、盗みをし、私の神の御名を汚すことのないために」(30章7~9節)というものです。
 実に清らかで美しい祈りです。私もまた繰り返しこの箇所を開いて祈ります。私たちは持たなくていい重荷をどれだけ負っていることでしょう。
 世の「欲」がキーワードでしょう。テモテの手紙第一6章では、「満ち足りる心を伴う敬虔こそ、大きな利益を受ける道です」(6節)と書かれています。
 イエス・キリストを信じ、救いを得ましょう。どのような富も必ず廃れ、永遠のものではないからです。
 しかし、イエスさまに従うなら、いつまでも続く、永遠のいのちと報いを与えてくださいます。 (イスラエル北野)

み声新聞2016年12月4日号(第913号)より転載—

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