2015年2月21日土曜日

水上歩行
マタイの福音書のお話です。イエスさまは、男5000人の給食の奇跡をなされ
た後、弟子たちを強いて舟に乗り込ませ、向こう岸に向かわせました。
 夜中の3時頃、イエスさまが湖の上を歩いて、弟子たちの所に行かれると、彼
らは「幽霊だ」と言い、恐ろしさのあまり叫び声をあげました。
 「しっかりしなさい。わたしだ。恐れることはない」と話しかけると、ペテロ
が言いました。「主よ。もし、あなたでしたら、私に、水の上を歩いて ここま
で来い、とお命じになってください」
 イエスさまは、「来なさい」と言いました。そこでペテロは舟から出て、水の
上を歩いてイエスさまの方に行きました。ところが、風を見て、怖くな り、沈
みかけたので叫び出し、「主よ。助けてください」と言いました。イエスさまは
すぐに手を伸ばして、助けてくださいました。
 この話は有名です。来なさいというイエスさまの「ことば」を見つめている限
りは、ペテロも水上を歩きました。しかし、「ことば」にではなく、波 や風な
どの現実に目が向くと沈んでいったのです。
 私が献身に踏み出すきっかけになったのもまた「ことば」によりました。父か
ら勘当を言い渡され、何の経済的基盤もありませんでしたが、「こと ば」を与
えてくださった神さまに信頼しました。もし失敗しても、その時にはイエスさま
がペテロにしたように、直ちに助けてくださる、恵みによって こう信じること
ができたのです。事実、結婚までの間主に支え続けられました。
 奇跡は、神の「ことば」を土台にして起こります。神さまの「ことば」を信
じ、信仰の踏み出しをなす時、神のご栄光を見ます。神の「ことば」は、 現実
よりも確かです。(イスラエル北野)

み声新聞2015年2月22日号(第820号)より転載—

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