2014年8月20日水曜日

間に合っています
イエスさまの宣教の道中、一人の青年が御前にひざまずいて尋ねました。「尊い先生。永遠のいのちを受けるには何をしたらよいでしょうか」
 イエスさまは、「戒めはあなたもよく知っているはずです。『殺してはならない。姦淫してはならない。盗んではならない。(中略)欺き取ってはならない。父や母を敬え』」(マルコの福音書10章参照)とおっしゃいました。
 するとその人は「先生。私はそのようなことをみな、小さい時から守っております」と言いました。
 イエスさまは彼を見つめ、いつくしんで言われました。「あなたには、欠けたところが一つあります。帰って、あなたの持ち物をみな売り払い、貧しい人たちに与えなさい。そうすれば、あなたは天に宝を積むことになります。そのうえで、わたしについて来なさい」
 すると彼は、顔を曇らせ、悲しみながら立ち去りました。彼は多くの財産を持っていたからです。イエスさまは「裕福な者が神の国に入ることは、何とむずかしいことでしょう」と語られました。
 裕福といえば、私の母のまわりにも裕福な人がたくさんいます。長年、母を見ているので彼らはイエス・キリストの福音を真理だと知っています。ただ、持ち物をささげ献身している母を見ると、自分も同じようにのめりこみそうで怖いのだ、と言いました。
 一言で言うと、「間に合っています」これが彼らの偽らざるところのようです。イエスさまが入ろうとしてもその心は既に世の楽しみでいっぱいで、あえて神さまを求める余地はありません。これは幸いなことなのか不幸なのか、あなたならどう読みますか。永遠のいのちに至らせる神の恵みに心を開きましょう。     (イスラエル北野)

み声新聞2014年8月24日号(第794号)より転載—

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