2018年5月9日水曜日

青銅の蛇

ヨハネの福音書3章14節で、イエスさまは不思議なことばを語りました。「モーセが荒野で蛇を上げたように、人の子(イエスさまのこと)もまた上げられなければなりません」というものです。これはどういう意味でしょうか。そもそもの出典は、民数記21章になります。
 出エジプトしたイスラエルは、荒野の道を行軍しましたが、その厳しい生活に我慢ができなくなって、神とモーセに逆らいました。「なぜ、あなたがたは私たちをエジプトから連れ上って、この荒野で死なせようとするのか。パンもなく、水もない。私たちはこのみじめな食物(マナのこと)に飽き飽きした」
 神はこの言葉をさばかれ、民の中に燃える蛇を送られたので、多くの人が蛇にかまれて死にました。
 民はモーセのところに来て悔い改め、神へのとりなしを求めたところ、主は、「あなたは燃える蛇を作り、それを旗ざおの上につけよ。すべてかまれた者は、それを仰ぎ見れば、生きる」と語られました。
 それでモーセは青銅の蛇を作り、旗ざおの上につけました。神ご自身が語られた通りに、もし蛇が人をかんでも、その者が青銅の蛇を仰ぎ見ると、生きました。青銅の蛇自体に力があるというのではありません。神の約束を信じて仰ぎ見た信仰だけが死を免れることができたのです。
 これは、来るべきイエスさまの、十字架のひな型です。誰でも、どんな罪を犯していても、悔い改めてイエスの十字架を信じるなら、赦(ゆる)され、いのちが与えられます。
 モーセが荒野で蛇を上げ、そこに救いがあったと同じように、イエスさまはご自分が全人類の罪を担い、十字架で死に、3日目に復活し、私たちの贖(あがな)いを完成させられたお方です。
 今こそ時です。イエスを信じ、救いにあずかろうではありませんか。 
(イスラエル北野)

み声新聞2018年5月13日号(第989号)より転載—

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