2025年4月9日水曜日

系図の学び

 最近、私の信仰生活はとても充実しています。というのは、今まで苦手として、読み飛ばしてきた新旧約聖書のある部分を、注解書の助けを借りながら丁寧に読むことができたからです。

 特に苦手であったのは、歴代誌第一です。綿密な系図が記載されていますが、誰が誰の子であるのかなどということは、また誰がどう任命されたのかなどは、正直なところ、みことばから日々の祝福を得たいだけの私にとっては、あまり魅力的なものではなかったからです。

 マタイの福音書1章も同じ理由で、読み飛ばしていました。読んでも頭に入らないのです。このことを通して神さまが何を語ろうとしているか、まったく分かりませんでした。しかし、今では系図には意味があること、系図こそ神の前に非常に重要であることを今回初めて知ることとなりました。

 今、日本人が北イスラエルの10部族の一つ、特にエフライム族ではないかということが、言われ始めています。これは、前より語られていたことではありましたが、まともに受け取る人は少なく、多くの人が一つのロマンとして聞いていました。

 ところが、イスラエルのアミシャブをはじめとする調査機関などによって、いよいよ科学的にそれが立証されようとしています。日本においても、皇室には、神武天皇を祖とする皇統の系図が綿密に書き記されて残されています。ここには、何か大きな意味が、神さまのご計画があることを思わされます。

 旧約聖書のエゼキエル書には、「見よ。私は、エフライムの手にあるヨセフの杖とそれにつくイスラエルの諸部族とを取り、それをユダの杖に合わせて、一本の杖とし、わたしの手の中で一つとする」(3719節)という預言があります。南北二つに分裂してしまったイスラエルが、再び一つになることを神は語っておられるのです。その預言が確かに成就するその時に備えて、神は系図に意味を持たせているのではないでしょうか。

 創世記のアブラムが99歳になった時、主はアブラムに現れ「あなたは多くの国民の父となる」という契約を結ばれ、その名をアブラハムと変えられました(創世記17章参照)。同6節、7節では、「わたしは、あなたの子孫をおびただしくふやし、あなたを幾つかの国民とする。あなたから、王たちが出てこよう。わたしは、わたしの契約を、わたしとあなたの間に、そしてあなたの後のあなたの子孫との間に、代々にわたる永遠の契約として立てる。わたしがあなたの神、あなたの後の子孫の神となるためである。」と書かれています。あなたとは、アブラハムであり、あなたの後の子孫とは、イエス・キリストのことです。両者において契約を立てると、はるか昔から神は語っておられるのです。

 ご存じの通り、聖書は旧約聖書と新約聖書の二つで成り立っています。そして、驚くことに新約聖書は、「アブラハムの子孫、ダビデの子孫、イエス・キリストの系図」(マタイの福音書11節)という一節から始まるのです。神がいかに系図を大切にしているか分かるでしょう。

 私が軽く読み流していた系図の記載には、これほど大きな意味があるのです。こういう訳ですから、私たちは、聖書を読む時に自分勝手に好むところだけを読むのではなく、たとえ意味が分からなくても、注解書に頼みつつも、まんべんなくすべてを読むようにしましょう。聖書通読・聖書研究は、私たちに大きな霊的祝福を与えてくれるものなのです。

 テモテへの手紙第二316節にはこう書かれています。「聖書はすべて、神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練とのために有益です。

MIKOE NEWSから転載」 2025年4月9日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/

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