2024年5月1日水曜日

託された宣教

  かつて、イリエ・コロアマさんという預言者の方から興味深い話をお伺いしました。たくさんのお子さんに恵まれたので、子を授からないようにしていたところ、夢にイリエさんが知らないイリエさんの子どもたちが出てきて、懇願してきたそうです。「お父さん。私たちも生んでください。私たちも地上で主のための働きをしたいのです」というのです。

 天国という所は、筆舌に尽くしがたいほど素晴らしい所で、いのちに満ちあふれていると聞いています。死んで天国に行き、後によみがえったある人は天国から引き離されたことが悲しくて33晩泣いて過ごしたそうです。それほどまで天国は素晴らしい所なのでしょう。しかし、イリエさんのお子さんが願ったように、天国にいてはできないことがただ一つだけあるのです。それは、地上で直接福音を語り、人々のたましいを神の元に勝ち取ることです。宣教の働き、人々の救いは、キリスト・イエスから託された私たちの使命です。

 少し神学的な話になりますが、イエスさまが昇天された後、イエスさまの再臨に至るまでの間に教会時代という時代が挿入されました。イエスさまは教会のかしらで、みからだなる教会はキリストの花嫁で、私たちひとりびとりはその各器官です。終わりの時代の神の働きは、教会を土台として展開していきます。

 お弟子たちは、イエスさまが世から去るということを聞いた時、悲しみました。しかし、イエスさまはヨハネの福音書167節で「わたしが去って行くことは、あなたがたにとって益なのです。それは、もしわたしが去って行かなければ、助け主があなたがたのところに来ないからです。しかし、もし行けば、わたしは助け主をあなたがたのところに遣わします」と語られ、現にそのことば通りにペンテコステ以降、助け主である聖霊の顕著な働きが始まり、教会がスタートしました。

 また、同1232節には「わたしが地上から上げられるなら、わたしはすべての人を自分のところに引き寄せます」と主イエスは語っておられ、この今の時代、主イエスは天に留まられ、聖徒たちによって敵がご自分の足台となるのを待っておられるのです。

 聖書によると、復活されたイエスさまは、11人のお弟子たちにガリラヤに行き、イエスが示された山に登るよう指示されました。そこでイエスさまは近づいて来て彼らにこう言われました。

 「わたしには天においても、地においても、いっさいの権威が与えられています。それゆえ、あなたがたは行って、あらゆる国々の人々を弟子としなさい。そして、父、子、聖霊の御名によってバプテスマを授け、また、わたしがあなたがたに命じておいたすべてのことを守るように、彼らを教えなさい。見よ。わたしは、世の終わりまで、いつも、あなたがたとともにいます(マタイの福音書281820)

 これは、大宣教命令として広く知られている聖書の箇所で、このことばをもって、イエスさまは宣教の使命をお弟子たちに、ひいては私たちに委ねられたのです。私たちの使命、それは、全地に福音を宣べ伝えることです。天におられるイエスさまの心をわが心として、私たちは救いを携え、地の果てまで宣教に出て行きましょう。聖書にも次のように書かれています。

みことばを宣べ伝えなさい。時が良くても悪くてもしっかりやりなさい」(テモテへの手紙第二42節)

MIKOE NEWSから転載」 2024年5月1日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/

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