2024年5月8日水曜日

時間泥棒

 21世紀は情報過多の時代です。情報はあふれかえっており、情報の選択に絶えずさらされています。パソコンの前に座って、朝から夜までずっと動かないで画面を見ている、こんなこともあるのではないでしょうか。画面を見始めたら最後、次から次へと新しい情報が入ってくるので気が付くと3時間、4時間たっていたということも珍しいことではありません。

 確かに情報によって知らないことを知ることができますから、それなりに充実感があります。しかし、これではいけないと私の心は警鐘を鳴らしています。その時間、他にするべきことがあったかもしれません。私の場合、最も打撃を受けやすいのは聖書を読む時間です。毎日ノルマを課して聖書を読むようにしています。でも、ネットに夢中になって、ついその時間を落としてしまいそうになることもあります。

 と同時に、速く速くという、せっつかされているようなスピード感が出てきました。情報が次から次へとどんどん入って来るので待てなくなるのです。敵もさるもので、1分とか30秒のショート動画を用意し、隙間時間もネットにくぎ付けになります。気に入ることだけ取り出すと後はスキップして次に向かいますから、忍耐もなく待てなくなってきた自分を知るのです。必要な情報がすぐ出てこなければ、もう違うことをやっています。

 さらに、提供される情報にも注意が必要です。だれがどのような意図をもって情報を流したか、その出どころに関して追求することはあまりしません。都合よく隠され、偽りを信じるよう働くこともあります。本当の情報か、偽りの情報か、ネット内では常に混在しているのです。

 また抱える人数というのがおびただしいのです。ネットは世界をつないでいるので、その影響力もまた甚大なものなのです。今日家に咲いたチューリップの画像を地球の裏側の人が即時に見ることができるのは、もはや当たり前のことになりました。見せ、拡散し、共有し、やがて民心を捉えるなら、AIITが政治的な利用をなされることは想像に難くありません。むしろこのために、情報化社会が構築されているのだといっても過言ではないでしょう。

 さて、話を元に戻しましょう。時間は無限にあるわけではありません。21世紀は最後の世紀で22世紀はないという考え方をする人がいます。確かに、今、世界は第3次世界大戦へ向けての戦争が始まっていて、いろんな国々に戦禍が飛び火しています。これはイエス・キリストの再臨が近いというしるしです。ですから、しっかりと目を覚まし、頭を上げましょう。そして、時間を大切に用いましょう。

 マタイの福音書633節ではこう書かれています。「神の国とその義とをまず第一に求めなさい。そうすれば、それに加えて、これらのものはすべて与えられます」。まず、神を第一に求めること、生活の中で神さまに関わる事を優先すること、こうすれば時間泥棒があなたの時間を盗むことはできません。

 第一にすべきものを第一にしなければ、すべてがなし崩しになります。秩序ある生活を送ることは大切です。それゆえ聖徒は皆、まず神の国とその義を求めましょう。今日あるこの日も、また明日も、神さまが私たちのために作ってくださった祝福の1日です。ネットではすぐにでも終わりが来たかのようにあおります。けれども、終わりはすぐには来ません。情報を見分け、振り回されないようにしましょう。そして、まず神のみ口のことばを聞き、いのちを得ましょう。イエスさまはこう語られました。「だから、あすのための心配は無用です。あすのことはあすが心配します。労苦はその日その日に、十分あります」(34節)。与えられた時間をどのように用いるか、私たちは神から委ねられているのです。

MIKOE NEWSから転載」 2024年5月8日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/ 

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