2023年12月28日木曜日

迫害前夜

 世の中には、サタンという存在がいます。天の父なる神さまを目で見ることができないように、サタンもまた目に見えるような者ではありません。サタンは、ルシファー(明けの明星)と呼ばれる存在でした。美や音楽をつかさどる天使であり、御使いたちのトップ(頭)であったのです。彼は非の打ち所がないほどまでに神に仕えていました。ところが、ある時ルシファーは、自分が神になろうとしたのです。自分の上には神しかいません。ですから、自分こそ神になろうとして背いたのです。たちまち神にさばかれ、神の敵という名すなわち「サタン」になり、追放され地に落とされました。その時、天の御使いの約3分の1が彼とともに地に下ったと言われています。悪霊がそれに当たります。

 こうして、サタンや悪霊は地に暗躍するようになりました。サタンの名はサタンの実質に伴い、「アポリュオン」(破壊者)や「ベルゼブル」(ハエの王、無価値)などとも呼ばれています。1人でも多くの人間が神から離れ、罪の内に死に、滅んでゆくことを願って働いているのです。目にこそ見えませんがサタンは地上であちこち動いています。サタンなんているわけない、ーーこれこそサタンが入れてくる最も典型的な惑わしです。こうして身を隠し、好き放題私たちを食いものにし、滅びに至らせようとしているのです。

 さて、話は飛びますが、キリスト教は世々にわたって迫害を受けてきました。迫害には必ずサタンが介在していると私は思います。拷問や責め苦の残虐さは、サタンが絡んでいるとしか思えない非道のわざです。生かさず殺さずを旨として耐えがたい苦痛を与え、背教させようとするのです。そのひどいありさまは映画「沈黙サイレンスー」で多くの論議を生みました。

 神はなぜこうした迫害を許されるのでしょう。迫害の結果、日本においてもおびただしい数の殉教者が出ました。今は落ち着いていて、信教の自由が保障されています。でもこれは一時の休みのようなもので、根本にある霊性が変わらぬ限り、やがては再び、至る所で迫害が起こるでしょう。

 それでは、迫害を受けた私たちへの報いは何でしょう。それは、天に用意されている殉教者の報いであり、また、この地上ではたましいの大収穫、すなわちリバイバルが来るということです。殉教者の血はリバイバルの種だと言われています。日本は、既に多くの殉教者を出しています。けれども、その血の報いはまだ見ていません。それは、これから見るのです。

 神さまはあえて私たちの祖先に殉教を許されました。天での報いが地上の命よりずっと優れているので許されたのだと私は思っています。また、世界を見回してみると、イスラエルと日本だけがクリスチャン人口が特に少ないと言われています。しかし、この汚名を覆すような大リバイバルを神は起こしてくださいます。殉教者の血の報いは必ずもたらされます。

 私たちは今、迫害前夜にいます。まもなく、反キリストが登場し、自分こそ神だと言い、真に神に聞き従うクリスチャンたちを激しく迫害するでしょう。サタンは反キリストと共に働き、わが物顔で殉教者たちの血に酔いしれます。しかし、その時にこそ主は来られ、さばきがもたらされるのです。

 ヨハネの黙示録にはこう書かれています。「不正を行う者はますます不正を行ない、汚れた者はますます汚れを行ないなさい。正しい者はいよいよ正しいことを行い、聖徒はいよいよ聖なるものとされなさい。」「見よ。わたしはすぐに来る。わたしはそれぞれのしわざに応じて報いるために、わたしの報いを携えて来る」221112節)

 主を恐れ、主の来臨に備えましょう。時は近づいています。神が報いをなされるその日がそこまで来ていることを知りましょう。 

MIKOE NEWSから転載」 2023年12月28日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/

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