2019年1月23日水曜日

芸術家

 イタリア・ルネサンス期の巨匠ミケランジェロは、聖書からゴリアテに立ち向かう青年ダビデを彫刻で表現しました。「ダビデ像」は彼の代表作であり、目にした方も多いと思います。
 とかく芸術家というものは、凡人にはあずかり知れない感性を持つもので、彫刻に関して彼はこう語りました。「大理石の中に人が閉じ込められている。苦しそうだから早く出してやらないと
 私たちに見えるのは大理石の塊ですが、ミケランジェロには、その塊の中に完成されたダビデ像が見えていたのです。しかも、その大理石は、2人の芸術家がさじを投げたものであって、3番目にミケランジェロに回ってきた捨てられた石であったのです。そこから最高の芸術作品が生み出されました。神さまは、何と素晴らしいお方なのでしょう。
 マルコの福音書121011節に「家を建てる者たちの見捨てた石、それが礎の石になった。これは主のなさったことだ。私たちの目には、不思議なことである」という一文があります。これはミケランジェロの彫刻に通じる話ではないでしょうか。
 神さまは最高の芸術家(陶器師)で、私たちは土くれです。失敗したからといって失望する必要はありません。どんな事でも神さまにおできになれない事はありませんし、神さまは、常にあなたに最善を図ってくださるお方だからです。
 私たちは、誰もが罪を持ち、失敗があります。しかし、イエスを主と信じる私たちは、芸術家の手によって最善のものへと作り変えられるのです。芸術家、それは神です。ローマ人への手紙828節をお読みください。「神を愛する人々、すなわち、神のご計画に従って召された人々のためには、神がすべてのことを働かせて益としてくださる」と約束されています。
(イスラエル北野)

み声新聞2019年1月27日号(第1026号)より転載—

0 件のコメント:

コメントを投稿