2019年8月7日水曜日

世代交代

 イスラエルの民は、モーセに従って出エジプトしました。神がイスラエルに与えられた約束の地カナンに入るまで、荒野で40年間さまよいました。本当はもっと早くカナンへ入るはずでした。
 最初、彼らがカナンを目前にした時、モーセは族長たちを遣わし、その地を偵察させました。40日がたって彼らは帰って来て報告します。「そこにはまことに乳と蜜が流れています。しかし、その地に住む民は力強く、その町々は城壁を持ち、非常に大きくアナクの子孫を見ました」
 確かにそこは最高の地でした。しかしカナンには先住民族がいて、戦っても勝てないと彼らは言ったので、会衆は大声をあげて泣き明かしたと書かれています。ただヨシュアとカレブだけは彼らと違い「神はカナンの地を私たちに下さる」と語り民を説得しようとしました。
 イスラエル人のつぶやき不信仰は、神の知るところとなり、神は次のように宣告されました。(民数記14章参照)
 「この荒野であなたがたは死体となって倒れる。わたしにつぶやいた者で、二十歳以上の登録され数えられた者たちはみな倒れて死ぬ。(29節)さらわれてしまうと、あなたがたが言ったあなたがたの子どもたちを、わたしは導き入れよう(31節)しかし、あなたがたは死体となってこの荒野に倒れなければならない」(33節)
 ここに厳粛に、世代交代が宣言されました。カナンの斥候に費やした四十日を、一日を1年と数えて、四十年の間に親世代は全員荒野で死に絶えてしまいます。代わって彼らの子世代の者たちがカナンの地に入り、神との契約を継承しました。
 聖書は、世代ということを重く見ています。新しい時代には新しい世代が用いられます。私たちは、私たちのなすべきことに忠実でありましょう。(イスラエル北野)

み声新聞2019年8月11日号(第1054号)より転載—

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