2019年8月21日水曜日

長血の女の信仰

 イエスさまが、会堂管理者であるヤイロの娘をいやしに行く途中、多くの群衆が、イエスに押し迫っていました。その中に1人の女がいました。彼女は、12年の間長血を患っていました。恐らく婦人科系の難治性の病であろうと言われています。聖書の語るところでは、彼女は多くの医者からひどいめに遭わされて、自分の持ち物をみな使い果たしてしまったが、何のかいもなく、かえって悪くなる一方だったといいます。
 彼女にとってイエスさまは最後の希望でした。医師に恵まれず、お金も底をつき、残された唯一の頼みがイエスさまでした。人々が語っているこの方なら私を救ってくださる、そうだ、お着物にさわることでもできれば、きっと直る。いつしかそれは彼女の信仰となっていったのです。
 そして、ついに群衆の中に紛れ込み、女は後ろから、イエスの着物に触りました。すると、すぐに血の源がかれて、ひどい痛みが直ったことを、からだに感じました。
 イエスさまも、すぐに、自分のうちから力が外に出て行ったことに気づいて「だれがわたしの着物にさわったのですか」と言われました。そして、それをした人を知ろうとして見回しておられました。
 女は恐れおののき、自分の身に起こった事を知り、イエスの前に出てひれ伏し、イエスに真実をあますところなく打ち明けました。するとイエスさまはこう言いました。「娘よ。あなたの信仰があなたを直したのです。安心して帰りなさい。病気にかからず、すこやかでいなさい」(ルカの福音書5章34節)
 お着物に触ることでもできればきっと直る、そう信じた彼女の信仰はイエスさまからいやしを引き出しました。私たちもイエスさまを信じ、また従いましょう。イエスさまへの信頼は、裏切られることがありません。(イスラエル北野)

み声新聞2019年8月25日号(第1056号)より転載—

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