2019年7月3日水曜日

 

 イエスさまは、公生涯においてさまざまな奇跡を行われました。その中で、5000人の給食として有名な奇跡が各福音書に記されています。ヨハネの福音書6章をご覧ください。
 大勢の人の群れがご自分の方に来るのを見て、イエスさまはまず弟子のピリポを試して言われました。「どこからパンを買って来て、この人々に食べさせようか」(5節)。頭の良いピリポは、概算して言います。「めいめいが少しずつ取るにしても、二百デナリ(労働者の200日分の給与)では足りません」(7節)。これは、ピリポにとって思い付く最高の金額でした。しかし、それでも足りないと分かっています。計算不能。これがピリポの答えでした。
 次いでアンデレがイエスさまの所にやってきて言いました。「ここに少年が大麦のパンを五つと小さい魚を二匹持っています。しかし、こんなに大ぜいの人々では、それが何になりましょう」(9節)。彼もまた足りないことを承知の上で、パンと魚を差し出してイエスさまを待ちました。
 そこでイエスさまは、群衆をすわらせ、パンを取り感謝をささげてそれを分け、魚も同じように欲しいだけ人々に分けられました。その上で、余ったパン切れを集めると12のかごがいっぱいになりました。アンデレが「それが何になりましょう」と語った五つのパンと二匹の魚から、万という数の人々が食べ、また養われました。これは、奇跡です。
 こういう訳で、私たちもまた、神さまに信頼して信仰を働かせていきましょう。たとえ、あなたの持っているものがわずかなものであっても、またあなたに力や能力が無くても、持てる全てのものをキリストにささげ、より頼むなら、必ずイエスさまは全能の御腕(みうで)をもってあなたを受け取り、栄光を現してくださいます。信仰のあるところに奇跡があります。(イスラエル北野)

み声新聞2019年7月7日号(第1049号)より転載—

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