2013年7月3日水曜日

ヤボクの渡し

 ヤコブは、イサクから生まれた双子の弟です。その名は「取って代わる者」と
いう意味です。その名の通り、兄エサウからレンズ豆と引き換えに長子 の権利
を買い、また父イサクの、エサウへの祝福も横取りしてしまいます。
 これを知ったエサウはヤコブを殺そうとしますが、ヤコブは母の兄ラバンのも
とに身を寄せます。そこで、ヤコブは2人の妻と2人の女奴隷、11人 の子ども
を持ちましたが、彼が力を持つに従って、ラバンとの間に問題が起こるようにな
りました。神はヤコブに、あなたの生まれた先祖の国に帰りな さいと語られま
した。
 ヤコブは、かつてエサウをだましたので、エサウの報復を恐れていました。エ
サウが400名を率いて迎えに来ると聞きヤコブは、宿営が打たれて も、一つ
が残るよう宿営を二つに分けました。また、自分の先にエサウへの贈り物を次々
と贈り、自分だけは助かろうと、隊の一番後ろにいたのです。
 一行は、宿営地で夜を過ごします。恐れたヤコブは夜のうちに、妻子と持ち物
を連れて、ヤボクの渡しを渡らせますが、ひとり残ったヤコブは夜明け まであ
る人と格闘しました。その人は、ヤコブに勝てないと知って、もものつがいを打
ち、夜が明けるので私を去らせよ、と言いますが、ヤコブは、私 はあなたを去
らせません。私を祝福してくだされなければ、と食い下がりました。
 その人は、神さまでした。あなたは神と戦い、人と戦って勝ったのだ、とヤコ
ブを祝福します。そこからヤコブは隊の先頭に立ち、兄に会いにいきま した。
ヤコブは問題に勝利したのです。皆さんもまた、ヤコブのように問題に打ち勝つ
ことができます。それは、祈りです。決して諦めず、神にすがり ましょう。
(イスラエル北野)

み声新聞2013年7月7日号(第735号)より転載—

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