2012年7月17日火曜日

福音の力

 私の夫は牧師という本業の傍らに、アルバイトをしています。そこに、Aさんという同僚がいますが、Aさんは夫が牧師だと知ると、「キリスト教っ てどんな教えだ?」とそっと聞いてきました。夫は、イエス・キリストの十字架の贖いを語り、イエス・キリストを信じるなら救われる、と福音を語り ました。そして、人は必ず死ぬこと、その死に対して備える必要があること、その備えはイエス・キリストの福音を信じる他ないことを伝えました。
 するとAさんは「俺は信じるぞ。あんたの話は気に入った。うん、俺は信じる」と語りました。仕事場だったので、それ以上突っ込んだ話はできませ んでしたが、Aさんは「俺は信じる」としきりに口にしていました。
 その後、Aさんに病気が発見されました。てんかんです。治療に専念するため、職場にはあまり来なくなりましたが、先日、夫の上司を通して、その 後の消息を聞きました。実はAさんはてんかんの他に、脳の血管に大きなこぶのようなものがあったのですが、そのこぶが何の治療もしていないのに完全に消えていたそうです。脳の写真には確かにこぶが存在していた痕跡があったので、医者は不思議だ、奇跡だと言っていたそうです。
 夫の上司は「あいつにはそんな信仰心などないはず。現代の奇跡か」と驚いており、夫は、福音を語っておいてよかったと言っていました。
 あの時、Aさんがどんな思いで「信じる」と言ったかは分かりませんが、イエスさまはご存じで、最善を与えてくださいました。私たちが福音を語る 時、それを聞いて信じるのなら、その人の内に神さまのわざが起こるのです。福音を宣べ伝えていきましょう。
(イスラエル北野)

み声新聞2012年7月22日号(第685号)より転載—



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