2012年7月2日月曜日

高ぶりの誘惑

 私の住む北海道は、道を挙げて日本ハム・ファイターズを応援しています。コンビニに旗がはためいていて、中田選手の姿がプリントされています。
 野球に関してはまったくの門外漢である私は、この人は誰?から始まって、中田選手のたどった道を聞きました。高校時代から天才バッターとして注 目され、ドラフト1位で入団したこと。若さ故に有頂天になりましたが、思うように成績が伸びず、2、3年間、2軍に落とされ、そして再び1軍に 戻ってきたこと。
 興味深いのは、中田選手の語る言葉が変わったことです。自分の栄光を語らず、チームやお客さんへの感謝を口にし、謙虚になったといいます。
 中田選手といわず、私たちはみな、褒めはやされることに弱いものです。褒められると、つい自分を誇ってしまい、結果、自分が神にでもなったかの ような
思いすら持ってしまいます。
 聖書の使徒の働き12章に、ヘロデという王様の話が出てきます。定められた日に、ヘロデは王服を着て、王座に着き、演説を始めたところ、民衆 は、「神の声だ。人間の声ではない」と叫び続けました。「するとたちまち、主の使いがヘロデを打った。ヘロデが神に栄光を帰さなかったからであ る。彼は虫にかまれて息が絶えた」。こう書かれています。(21—23節)
 ヘロデは自らを神とする高ぶりに乗っかってしまったのです。これはあってはならないことでした。しかし、そこでは、そうさせてしまう民衆の叫び がありました。
 全ての働きは神さまの恵みと祝福によるものです。主を恐れましょう。そして神に栄光をお返ししましょう。そうすれば、神さまはもっと祝福してく ださいます。
(イスラエル北野)

み声新聞2012年7月8日号(第683号)より転載—



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