2023年11月15日水曜日

再臨に向かって

  2022224日、ロシアがウクライナに、軍事行動を仕掛けたことからロシア・ウクライナ戦争が始まりました。少しずつ戦禍が拡大しつつあるところに、今度はハマスがイスラエルを攻撃しました。今は、両者とも激しい戦いを繰り広げています。そればかりかこの戦争に加わろうとする国々や民族の動きがあちこちで起こっていて、目が離せません。この戦争はまだ入り口です。でも、もはや引き返すことができないところまで来てしまったように思えます。

 イスラエルの歴史は、昔から、戦争から戦争、そして民族迫害の歴史でした。そしてそれらのことを今も昨日のことのように記憶しています。それゆえ、やられたらやり返す、また、やられる前にやれ、これが今のイスラエルの戦い方となっています。でも、そうせざるを得ない歴史をたどって来たのです。
 私たちは毎年10月の第1日曜日に世界中のクリスチャンとともに心を合わせてエルサレムの平和のために祈ります。平和とは何とうるわしいものでしょうか。戦いの中ではなおさらです。すべては神のお心の内にありますが、一刻も早く戦争が終結するように祈ります。そして、本当の平和が訪れることを願ってやみません。

 しかし、これには「時」があります。伝道者の書3章でソロモンはこう語りました。「天の下では、何事にも定まった時期があり、すべての営みには時がある。生まれるのに時があり、死ぬのに時がある。殺すのに時があり、いやすのに時がある。捜すのに時があり、失うのに時がある。愛するのに時があり、憎むのに時がある。戦うのに時があり、和睦するのに時がある。神のなさることは、すべて時にかなって美しい」(111節抜粋)

 ここにはそれぞれ正反対のことが書かれています。どちらが良いとかそういうものではなく、ただ、相反する二つのものにそれぞれに神の時というものがあるのです。生まれるにも死ぬにも、戦うにも和睦するのも、すべて神がその采配を握っておられます。

 私たちは今、戦争という局面を迎えています。それは長い年月語られてきた終末の「時」の始まりなのです。ここにおける全能者の計画があり、それが終わらなければ時代は移り変わりません。しかし、忍耐をもって備えるなら、遠からず神の決着を見ることになるでしょう。今、世界は再臨に向かって動いているのです。そしてその次に来る新しい世界へ向かっています。

 ルカの福音書にはこう書かれています。「荒野で叫ぶ者の声がする。『主の道を用意し、主の通られる道をまっすぐにせよ』」(34節)。その通り、私たちは再臨に向けて主の通られる道を用意していきましょう。イエスさまはまもなく、再び来られます。

MIKOE NEWSから転載」 2023年11月15日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/

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