2020年12月8日火曜日

再臨のしるし

  神さまの恵みを頂いて、先週娘が女児を出産し初孫が誕生しました。お産は、女性にとっては結婚と同様に重要な人生の節目です。これを経て、いよいよ母となるのですから、起こってくることも並大抵のものではありません。

 聖書の中でもお産やその痛みについては、いろいろな文脈で引用されています。「産みの苦しみ」という言葉もその一つで、子を産むには産みの苦しみを避けることはできません。陣痛です。容赦なく陣痛が押し寄せて、痛みといきみで数時間格闘。もう限界だというところで、ようやく産声が聞かれます。そして生まれてしまうと、今まであった苦しみや痛みはうそのように消え去っています。

 マタイの福音書24章は、小黙示録と呼ばれ、世の終わりについてお弟子たちがイエスさまに尋ねた様子が書かれています。「お話しください。(中略)あなたの来られる時や世の終わりには、どんな前兆があるのでしょう」。

 それに対してイエスさまは、多くの偽キリストが出現して多くの人を惑わすことを語り、「戦争のことや、戦争のうわさを聞くでしょうが、気をつけて、あわてないようにしなさい。これらは必ず起こることです。しかし、終わりが来たのではありません。民族は民族に、国は国に敵対して立ち上がり、方々にききんと地震が起こります。しかし、そのようなことはみな、産みの苦しみの初めなのです」(58節)と語られました。

 あわてないようにしなさい、これがイエスさまの答えです。陣痛も起こり始めは微弱な痛みですが、だんだんとそれは強くなり、ついには子を産み落とすほどの力となります。

 そして、ここで注目したいのは、「産みの苦しみの『初め』」という表現です。産みの苦しみとは戦争や患難、民族問題であり、また自然災害です。その数々は黙示録にも書かれています。でも、それはすぐには来ません。しかし兆候は現れており、それが産みの苦しみの「初め」として意識されているのです。

 世界中で今、大流行している新型コロナウイルスによる感染症もまた産みの苦しみの初めにあると言えるでしょう。有効なワクチンもなく、あちこちでクラスターが起こり、感染者は増え続ける一方です。コロナは時代を変えました。さらに変え続けて行くでしょう。

 これらのことから、私たちは再臨のしるしを読み取りましょう。イエス・キリストは、間もなく再び世に来られます。再臨を待ち望んでいる私たちのために主は来られます。それが近いことを心に留めてまいりましょう。

 MIKOE NEWSから転載」 2020年12月8日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/ 

0 件のコメント:

コメントを投稿