ことば~運用編
ヨハネの福音書1章1節。「初めに、ことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった」
私たちは普段何気なくことばを使っています。しかし、ことばは被造物の中で人間だけに与えられている特権です。また一口にことばと言っても、ことばには霊的な段階があり、その頂点は神です。ことばは天地創造の初めからあるもので、ことばによって万物は成り、ことばは神です。バベルで散らされて以降、人の語ることばは不完全なものになってしまいました。けれども、それでもことばは生きており、神の手が動きます。
ことばと心は密接な関係にあります。よく、人は心に思ったことを口にするものだといいます。それは本当で、ヤコブの手紙3章11節にはこう書かれています。「泉が甘い水と苦い水を同じ穴からわき上がらせるというようなことがあるでしょうか」というもので、良い心からは良い言葉が出ますし、悪い心は悪い言葉を口にするのです。
ことばは、人を殺し、また生かしもします。ことばは、人を失意のどん底に落とすこともできれば、希望を与え、立ち上がらせることもできるのです。ある時神さまが、悩んでいる女性に慰めのことばを掛けるよう導かれました。特別なことを語ったわけではありません。しかし、語った瞬間、女性の顔がパッと明るくなりました。これを見て、神が与えてくださることばには力があること、それが、いのちのことばであることを私は知りました。
イザヤ書に「神である主は、私に弟子の舌を与え、疲れた者をことばで励ますことを教え…」(50章4節)という一文があります。慰め、励まし、いやし、これらはいのちことばです。これらのことばをもって、互いに人に仕え合うことを神はみこころとしておられます。
人は、神からいのちのことばを委ねられているのです。私たちは罪人(つみびと)であり、死のことばにつながれていました。しかし、神は、いのちのことばであるキリスト・イエスを私たちに下さり、救いを与えてくださったのです。私たちが、新しく生まれ、いのちのことばを語るようにしてくださいました。
あなたのことばをもって、神をほめたたえましょう。その口に置かれたいのちのことばを語ってまいりましょう。
MIKOE NEWSから転載」 2023年8月23日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/
0 件のコメント:
コメントを投稿