2023年2月11日土曜日

再臨に備える

 イエスさまは、約2000年前、この世に来られました。私たちを罪から贖(あがな)い救いを与えるために十字架にかかって死なれ、3日目によみがえられ、信じる者たちに永遠のいのちを与えるために来られました。そして、世の終わりに再び、今度は王として来られることを約束されました。

 それを、再臨と言います。そして今まさにその再臨が近いことを至る所で知る時代となりました。現に今、世界を巻き込みかねないロシアとウクライナとの戦争があり、トルコ・シリアの大地震や未曽有の大雪などの自然災害に見舞われ、コロナウイルスによる世界的規模の病の大流行、インターネットの躍進など、21世紀ならではの進展発展が見受けられます。イエスさまが来られる日が近づいています。

 ところが、多くの人がこれらのしるしが表れているにもかかわらず悟ることができないでいます。眠っているのです。マタイの福音書では、「だから、目をさましていなさい。あなたがたは、自分の主がいつ来られるか、知らないからです」(2442節)とも「人の子は、思いがけない時に来るのですから」(同44節)と、再三にわたって主の再臨に備え目を覚ますよう取り上げられています。

 続くマタイの福音書25章は、この再臨の様子を捉えた例話として有名です。それぞれ、ともしびを持って、花婿を出迎える10名の娘がいました。5人は愚かで、5人は賢かったのです。愚かな娘たちは、ともしびは持っていましたが、油を用意していませんでした。賢い娘たちは、自分のともしびといっしょに、入れ物に油を入れて持っていました。

 花婿が来るのが遅れたので、みなうとうとして眠り始めたところ、夜中になって「そら、花婿だ。迎えに出よ」と叫ぶ声がしました。娘たちは、みな起きて自分のともしびを整えたのですが、愚かな娘のともしびは消えそうで、賢い娘に油を分けてくださいと願いました。けれども、分けてあげるには到底足りないので、店に行って自分のをお買いなさいと言われ、出て行きました。すると、その間に花婿が来ました。用意のできていた娘たちは花婿と一緒に婚礼の祝宴に行き、戸が閉められました。後から遅れてやってきた愚かな娘たちは、確かなところあなたがたを知りません、と退けられてしまいました。

 この例話から学ぶことは多いです。花婿が来られた時とは再臨の時のことです。再臨が来ることは皆等しく知らされています。賢い娘はその備えをしていました。いつ花婿が来られてもいいようにと油を用意していたのです。愚かな娘も等しく再臨のことを聞いています。しかし、惜しむらくは彼女たちは聞きっぱなしでした。油を用意してはいなかったのです。再臨に備えるという意識は低かったように思います。

 再臨は、用意のできているいないにかかわらず、時が来たら実現します。用意のできていた娘たちは花婿の婚礼の祝宴に進み、そうでない者はこの恵みから締め出されることになります。

 再臨には備えていることが必要です。いつ主が来られてもいいように目を覚まして参りましょう。

 MIKOE NEWSから転載」 2023年2月11日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/

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