2022年3月16日水曜日

確かな場所に打ち込まれた

 イザヤ書22章に「わたしは、彼を一つの釘として、確かな場所に打ち込む」(23節)という一文があります。この一文から学ぶところは多いです。

 以前、ある大工さんから聞きました。家を造る時にはあちこちに釘を打ちますが、家を本当に支えているのは、見えないところに打ち込まれた隠れた釘であるといいます。ポイントをついたところにまさに打ち込まれたその釘は、家全体に影響を及ぼしまた家を支えています。

 これは家に限った話ではありません。私たち一人一人もクリスチャンという釘であり、神の手によって確かな場所に打ち込まれ、神の栄光を現す存在として造られています。

 ある有名な証しがあります。ある所に幼馴染の二人がいました。一人は裕福で一人は貧乏でした。やがて、二人は成長し神に献身しました。裕福な兄弟は、神学校に行きました。でも、貧しい兄弟は行くことができませんでした。それで、神学校に進んだ兄弟を祈りによって支えるという形で献身することに決めました。

 年は流れ、神学生は牧師となり、その後名説教者として脚光を浴びました。祈り手として献身した貧しい兄弟は、常に隠れた所で彼の奉仕のために祈りまたとりなし、やがて彼より早く天に帰っていきました。しばらくすると牧師は不思議な事に気づきました。あれほどもてはやされた牧師であったのに、祈り手の兄弟が亡くなってしまってからというもの、奉仕の働きが伸びなくなってきたのです。それは、祈りの力を知った体験でした。牧師である彼の働きを真に支えていたのは、幼馴染の貧しい兄弟の祈りであったのです。彼は、確かな所に打ち込まれた尊い釘でした。

 顧みれば、多くの神の器が自分の働きの同労者として、祈り手を神から頂いておられます。世界で最も大きな教会の主任牧師であったチョー・ヨンギ牧師には、崔子実牧師という祈り手がいました。崔牧師は、確かなところに打ち込まれた釘として、祈り手として教会を支えチョー牧師を支えました。皆さんがご存知の通りです。

 祈り手は、隠れた所で見ておられる神に仕える神のしもべです。この祈り手を、神は確かな場所に打ち込む生ける釘としてくださいます。隠れた所で持たれるこのような働きは一見地味ですが、とても重要です。ですから信仰を用い感謝をもって祈りの手を上げましょう。神さまはあなたを一つの釘として確かな場所に打ち込み、栄光を現してくださいます。

MIKOE NEWSから転載」 2022年3月16日、リンク先:https://www.mikoe-news.com/ 

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