2016年3月21日月曜日

ペテロ
 ペテロは、キリストの12弟子の筆頭です。イエスさまが祭司長、律法学者に引き渡されることを語った時に、「あなたのためには命も捨てます」と語った人物です。しかし、現実は厳しく、彼は命を捨てるどころか三度イエスを知らないと否んでしまいます。彼は号泣しました。
 しかし、イエスさまはペテロを見捨てず立ち直らせます。そして、イエスはペテロに言いました。「まことに、まことに、あなたに告げます。あなたは若かった時には、自分で帯を締めて、自分の歩きたい所を歩きました。しかし年をとると、あなたは自分の手を伸ばし、ほかの人があなたに帯をさせて、あなたの行きたくない所に連れて行きます」(ヨハネの福音書2118節)
 聖書はこれを「これは、ペテロがどのような死に方をして、神の栄光を現すかを示して、言われたことであった」(19節)と書いています。
 伝承によると、ぺテロは周りの人々の強い要請を受け、迫害を避け、ローマから離れました。そして、道中アッピア街道でイエスさまと出会うのです。
 主よ、どこに行かれるのですかとひれ伏してペテロが問うたところ、イエスさまは、「あなたが私の民を見捨てるなら、私はローマに行って今一度十字架にかかるであろう」と語られたのです。ペテロは直ちに元来た道を引き返し、ローマで捕らえられ逆さ十字架で殉教しました。
 若いうちはやりたい放題に生きていけます。しかし、主に出会い献身する中で、やがては負うべき自分の十字架があると知るようになります。この十字架を担う者は多くの実を結びます。かりそめのこの世の命ではなく、永遠のいのちこそ目を向けるべきものではないでしょうか。 (イスラエル北野)

み声新聞2016年3月20日号(第876号)より転載—

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