2019年3月20日水曜日

よみがえり

 マルタとマリヤの姉妹は、兄弟ラザロの病を案じてイエスさまに使いを送りました。「主よ。ご覧ください。あなたが愛しておられる者が病気です」。
 これに対してイエスさまは「この病気は死で終わるだけのものではなく、神の栄光のためのものです。神の子がそれによって栄光を受けるためのものです」(ヨハネの福音書11章4節)とお答えになりました。
 イエスさまは、既にご自分がなすべきことをご存じでした。それは死者のよみがえりです。ラザロが死んで4日たち、望みが絶たれた頃、イエスさまは墓に着かれました。そこで、大声で「ラザロよ。出て来なさい」と叫ばれると、死んでいた人が布切れのまま出て来ました。ラザロはよみがえったのです。イエスさまの言葉通り、病や死に打ち勝った神の栄光が勝利のうちに現されました。
 そして、イエスさまは「わたしは、よみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は、死んでも生きるのです。また、生きていてわたしを信じる者は、決して死ぬことがありません。このことを信じますか」(2526節)と語られました。
 死に対する勝利がここにはあります。死は人類の最後の敵です。ラザロのよみがえりは、後に来る、イエスさまの復活の先取りといえます。それゆえイエスさまは私たちに先立って、死からのよみがえりを果たされました。
 イエスさまは、ご自身死者からのよみがえりを果たすことを通して、救いの道を完成されました。こういう訳で、私たちはもはや死を恐れることはありません。あなたに関する全てを主イエスは成し遂げてくださいました。病もまた、栄光のうちに良きものに変えてくださいます。イエスにつく私たちもまた、イエスさまにあって死からよみがえります。イエス・キリストの元に帰りましょう。      (イスラエル北野)

み声新聞2019年3月24日号(第1034号)より転載—

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