2013年12月11日水曜日


おもてなし
 聖書を読んでいると、自分に似ていると思う人がいるものです。私にとって
は、ルカの福音書に出てくるベタニヤのマルタという長姉がその人です。
 マルタは人一倍「おもてなし好き」な女性で、イエスさまが村に入ると、喜ん
で家にお迎えしました。その途端から彼女の頭には、イエスさまに、し て差し
上げたい計画が一気にUP!され、彼女は猛進しました。
 彼女には妹がいました。マリヤといいます。姉とはまったく対照的な妹で、た
だじっとイエスさまのそばに座って、イエスさまの語る話に聞き入って います。
 イエスさまをお喜ばせしたい一心のマルタには、そんな妹の姿はこころよく映
りませんでした。おもてなしのために手伝ってもらいたいことが山ほど あった
からです。
 思い余ってマルタはイエスさまに抗議しました。「主よ。妹が私だけにおもて
なしさせているのを、何ともお思いにならないのでしょうか。私の手伝 いをす
るように、妹におっしゃってください」 (ルカの福音書1040節)
 イエスさまは答えて言われました。「マルタ、マルタ。あなたは、いろいろな
ことを心配して、気を使っています。しかし、どうしても必要なことは わずか
です。いや、一つだけです。マリヤはその良いほうを選んだのです。彼女からそ
れを取り上げてはいけません」 (ルカの福音書1041節)
 おもてなしがマルタにとって最高の愛の表現であることは、主もご存じでし
た。しかし、必要なことはただ一つだけだと言われたのです。それは主の 声に
聞くということです。
 神さまのことばを聞き、神さまの御心を知ることが、神さまへの最高の「おも
てなし」です。 (イスラエル北野)

 
み声新聞2013年12月15日号(第758号)より転載—

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